今回は芸人や絵本作家として活動しているキングコングの西野亮廣さんの著書「夢と金」のレビューです。
この本に関しては知らなかったのですが、
いつも利用しているKindle unlimitedで読む本を探している時にまず目に飛び込んできたタイトルに惹かれました。
なんとなくですが、惹かれませんか??笑
「夢と金」
そして著者がキングコング西野さんという事を知ってさらに気になり手に読んでみました。
- お金にネガティブなイメージを持っている人
- 何かしらビジネスをしている人
- NFTについて知りたい人
こんな方にオススメな1冊です!
『夢と金』とはどんな本?
本著は「キングコング」としてお笑い芸人、「えんとつ町のプペル」などの絵本作家としても活動している西野亮廣さんが書かれた本です。
『夢と金』は、2023年4月19日に発売され、
発売初日に10万部、
発売から2週間で13万部が売れたそうです。
また、Amazonの書籍総合売れ筋ランキングで1位を獲得しています。
『夢と金』のあらすじ・概要
本書は大きく分けてまえがきと3つの章から構成されています。
なぜ、あえて「まえがき」を含めたかというと「まえがき」からこの本に引き込まれたからです。
「夢か?金か?」という議論をキミのまわりの連中は繰り返すだろう。
夢と金
耳を傾ける必要はない。あんなのは全て寝言だ。
「夢」と「お金」は相反関係にない。僕らは「夢」だけを選ぶことはできない。
「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ。
こんな一文から始まります。
夢とお金は反対のものではなく夢を叶えるにはお金が必要である。
日本では「お金の話」はあまり良い印象を持たれないが、「夢」や「希望」を叶えるためには「お金を学ぶ」必要があるという事だと感じました。
第1章 富裕層の生態系
・お金と日本の自殺率、犯罪との関係
お金と自殺率との関連性、犯罪との関連性に関しては知床観光船沈没事故を例にクラウドファンディングとの関連性も踏まえて書かれています。
・高価格帯の商品はなぜ存在するのか
飛行機の料金を例になぜ「高価格帯商品」と「そうでない商品」が存在するのかが書かれています
・「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違い
似たような言葉ですが、
西野さんが表現する「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いに面白いなと感じました。
・夢の計算式
夢とはどんなものかが「計算式」で表されています。
まさか夢を計算式で表す人がいるとは思いませんでしたが、とても納得できました。
第2章 コミュニティー
お金持ちじゃない人に、自分の商品を高く買ってもらうにはどうすればいいか?
夢と金
第2章は西野さんご自身のコミュニティーを実例に、
「機能を売る」事と「意味を売る」事の違い、
意味を買ってくれるファンを作る事、
ファンを作る一つの例としてコミュニティー作り等が挙げられています。
第3章 NFT
西野さんが資金調達の手段の一つとして確立したNFTの話です。
第2章までの話も踏まえてコミュニティーを活かしたNFTでの資金調達、
NFT商品が「ラグジュアリー商品」になりうる事が書かれています。
正直、NFTの事はあまり知らなかったのですが「単純にNFTの説明分としてもかなり分かりやすいな」と感じました。
感想・まとめ
まず、この本を読み終わって感じたことは
「西野さんってすごく頭の良い人なんだな」
ということでした。
難しい事も書かれていますが、
言葉の表現であったり、文章構成が素晴らしい為か
読んでいてとてもスピード感がありましたし(すごく読みやすかった)、何回も本に引き込まれました。
絵本作家としてご活躍されているのも納得です。
内容的にも自分が考えた事がない、今後も決して考えることはないであろう方向から
お金について触れられていてとても新鮮な感情を持てました。
特別、お金に対して「汚いもの」とか「ネガティブなもの」といったイメージは持っていなかったのですが、今までよりポジティブに「夢を叶える為に必要な物」、「人を応援する為の手段」と思えました。
また、本の中に書いてある事を実際に実現させていくのは難しい部分もあると思いますが、
「商品を売る為の考え方」や「資金調達の仕方」など
ビジネスに関しての発想につながる部分もあると思います。
若い人からビジネスをしている人、商品開発をしている人から販売している人まで様々な人が読むべき本だと思います。
現在、日本では新NISAをはじめ、投資が広がりつつあると思います。
そんな中だからこそお金についての勉強は必要だと思います。
最近ではたくさんのお金の本が出版されていますが、他の本とは違う切り口から書かれているこの1冊はぜひオススメです!!
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